■最新の設備や燃料電池ずらり 実際に触って使い心地を確認
世界や国内の環境問題、原発事故などで電気やガスなどエネルギーに対する関心が高まっている。大阪府吹田市の万博記念公園にある大阪ガスのショールーム「生活誕生館DILIPA(ディリパ)」では、最先端のガス機器や家庭用燃料電池などをそろえ、来場者のガス設備に関するさまざまな疑問に「ガスのプロ」が答えてくれる。
大阪モノレール万博記念公園駅から徒歩約3分、太陽の塔が真正面に見える場所にあるディリパ。開館は1991年で、2005年に大改装を行い、ロボットや映像などを並べたアミューズメント色の強い施設から最先端のガス機器や設備がそろったショールームに生まれ変わった。
「実際に触って使い心地を体感できるのが特長。『こんなにすごいんだ』と驚くお客さんが多い」と秋月悟館長。年間入場者数は約20万人で、アジアをはじめ海外からの来場者も多い。
2階建ての館内にはキッチンやシステムバス、床暖房などのジャンルごとに分かれ、それぞれに最新の設備がずらりと並ぶ。そのほとんどに触れたり、動かしたり、入ったりすることができる上、気になるものや導入を考えているものについて、スタッフに納得いくまで相談することもできる。
見学は通常60分。まず目に入るのは家庭用燃料電池「エネファーム」の展示だ。天然ガスから取り出した水素と空気中の酸素を反応させて発電し、発生する熱を使ってお湯を沸かす。