4月もiPhone効果持続 ソフトバンク16カ月連続首位

2013.5.10 07:00

携帯電話3社の月別契約純増数

携帯電話3社の月別契約純増数【拡大】

 携帯電話大手3社が9日発表した4月の携帯電話契約件数によると、新規契約から解約を引いた純増数はソフトバンクモバイルが26万4400件と16カ月連続で首位だった。引き続き米アップルのスマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の販売が好調だったほか、テレビCMなどで通信接続率の改善が広く認知され、追い風になった。一方、NTTドコモは苦戦が続き、純増数は過去5番目に低い1300件にとどまった。

 ソフトバンクは折に触れ、基地局の増設で足元の接続率がライバルを上回っている点を大々的にアピール。主力のアップル製品だけでなく、シャープ製「アクオスフォン」など他機種にも好影響が出た。

 KDDI(au)の純増は20万9500件とソフトバンクに及ばなかったが、ドコモを大きく引き離した。光ファイバーなどの固定電話回線加入でスマホの通信料金を割り引く「auスマートバリュー」が好調だった。

 ドコモも4月は入学シーズンに合わせ「応援学割」などのキャンペーンを展開したが、アイフォーンを扱わないことに加え、法人の大口契約の解約も重なり、微増にとどまった。ドコモは「夏商戦で顧客の新規獲得や囲い込みを図りたい」(広報部)としている。

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