スカイツリー特需、周囲にも広がる　開業１周年、今後の課題は？ (3/5ページ)

　今後は東京タワーからの電波塔移転で、年間２０億～３０億円の収入も見込まれる。もともと、開業費用が消える２年目から５年目まで毎年４０億円前後の営業利益が生まれると踏んでいたが、１３年度は１１２億円、１４年度は９７億円に上方修正した。

　関連業種にも波及

　スカイツリー特需は、同社以外もうるおしている。

　７キロ以上離れた芝公園の高級ホテル「ザ・プリンス　パークタワー東京」は昨年、東京タワーとスカイツリーの両方が部屋から見られる宿泊プランを夏季限定で試験的に販売。予想以上に好評だったため、４月に通年商品として正式に発売した。

　はとバスは、他の東京の名所と合わせて回るツアーを運行。昨年いっぱいまで完売状態が続き、担当者は「足元でも埋まり具合が９割以上になっている。スカイツリーが含まれないコース（約５７％）を大きく上回る」と喜ぶ。今年１月には外国人観光客のために英語で案内するコースも追加した。

「以前に比べて外国人客の姿が多くなった」