伊藤園の「ヘルシールイボスティー」【拡大】
伊藤園は6日、南アフリカ原産「ルイボス」の乾燥葉を使った茶飲料「ヘルシー ルイボスティー」を10日に発売すると発表した。30~40歳代女性の健康志向に的を据え、カフェインを含まず、食物繊維を多く含む点を前面に打ち出す。
ルイボスはポリフェノールなどを含む健康茶として現地で飲まれるほか、欧州では刺激物を避ける消費者層に紅茶代わりとして普及している。
同社の市場調査では、ここ5年間でウーロン茶やブレンド茶が約4割縮小した。一方でカフェインゼロの麦茶などが伸長しており、商品企画本部の志田光正部長は「まずルイボス自体の認知度向上を目指したい」と意気込む。初年度販売目標はペットボトルで100万ケースと控え目だが、中期的に主力ブランドに育てる計画だ。
飲料業界では、日本コカ・コーラが4月にロングセラー商品「爽健美茶」のノンカフェイン版を投入。キリンビバレッジは昨年4月に特定保健用食品として初めて発売したコーラをヒットさせるなど健康需要の取り込みが拡販のカギとなっている。