ロイター通信は13日、米電子機器大手アップルが、スマートフォン(高機能携帯電話)「iPhone(アイフォーン)」の新モデル「5S」と廉価版を9月に発売することを計画していると報じた。また、大画面版を来年に投入することも検討中としている。
報道によると、現行機種「アイフォーン5」の次世代モデルの「5S」はアルミ製で、指紋認証機能がついている。廉価版はプラスチック製で、価格は99ドル(約1万円)とする案が出ているが流動的。いずれも画面サイズは現行と同じ4インチとされる。
5Sと廉価版の液晶パネルはシャープなど3社が供給し、5Sの生産は台湾の鴻海精密工業が受託。来月試験生産を行い、8月に量産を始める見通しだが、来年以降に発売がずれ込む可能性もあるという。
一方、大画面版は、韓国サムスン電子などがさまざまな画面サイズのスマホ販売で人気を集めているのに対抗。ロイターによると、アップルは現行アイフォーン5の画面サイズである4型より大きな4.7型と5.7型の2種類を検討している。
アイフォーンは他社製品との競合で需要が伸び悩んでいるとも伝えられ、一部の米ITサイトもアップルがアイフォーンの最新版のテストを始めたと年初に報じ、憶測を呼んでいる。(ワシントン 柿内公輔)