同年末から両社は自治体などと連携し、「ウェルカミングアベノ・天王寺キャンペーン」をスタート。地道な地域活性化のイベントや、両店舗共同の販促活動など、“二人三脚”で活性化に努めた。
大阪・梅田で増床した百貨店が、それぞれ独自の集客戦略をとったのとは対照的に、近鉄百貨店は計画段階から地域や事業者が連携してまちづくりを進めた。百貨店や商業施設が集中する梅田に対抗するには、阿倍野の集客力の底上げが不可欠だった。
近鉄百の飯田圭児社長はあべのハルカス近鉄本店の店舗戦略について「フルライン、フルターゲット」と、再三アピールした。若者向けだけでなく、全ての消費者を対象に、あらゆる商品をそろえる戦略は、地域に根ざした取り組みの象徴だ。