電機の救世主「4K」世界にアピール 普及へ技術開発促進 (2/2ページ)

2013.6.18 06:25

 キヤノンは2012年10月、4K業務用カメラ(約230万円)を発売。主に映画撮影用だが、1台当たり1000万円以上する従来のフィルムカメラよりも安く、販売は順調という。

 一方、8Kカメラの対応で進んでいるのは放送機器の中堅メーカー、池上通信機(東京都大田区)だ。8K放送を目指すNHKに6台の8Kカメラを既に納めた。

 家電量販店では、4Kテレビの品ぞろえが充実してきた。シャープの60型の希望小売価格が260万円を超えるなど、これまでの4Kテレビは一般には手の届かない高額商品だったが、各社は今夏のボーナス商戦に普及モデルを投入。ソニーの50型と、東芝が6月下旬に発売する58型はいずれも1インチ1万円を切る水準。シャープが8月に発売する60型も実勢価格は約65万円を見込んでいる。

 ソニーによると、4Kテレビは「マンションを購入した夫婦や、大画面で作品を確認したい写真家に好評」で、これまで発売した3サイズはいずれも計画を上回る売れ行きという。次世代ハイビジョン放送が始まれば普及に弾みがつきそうだ。

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