半導体欧州最大手のSTマイクロエレクトロニクスは17日、日本と韓国での売上高を5年後に倍増させることを明らかにした。スマートフォン(高機能携帯電話)など電子機器に搭載されるMEMS(微小電気機械システム)を中心としたセンサー事業へ投資を続け、2013年は前年比で2桁成長を目指す。
STマイクロはスマホに使われるカメラの手ぶれ補正機器や加速度センサーなど民生用MEMSでトップの市場シェアを持ち、12年のMEMS事業の売上高は10億ドル(約950億円)を達成したという。この日都内で会見したベネデット・ビーニャ副社長は「MEMSとセンサー開発を加速させ、(端末の)小型化などに対応する」と事業拡大に意欲を示した。
MEMS事業での日本・韓国地区の売り上げはSTマイクロの同事業全体の約2割ほどといい、ビーニャ副社長は「日本は主要な顧客やパートナーが存在する。日本から多くの革新が発信されていなければ、われわれは成長は遂げていない」と重要性を強調した。
STマイクロは、今後の世界市場での事業戦略として、MEMSなどセンサー事業で民生用分野での成長を拡大することを明言。加えて、車載用センサーや医療向けのヘルスケアなどを新領域として投資を拡充する。