最終的には買収額を216億ドル(支払総額1兆8000億円)に引き上げたが、孫社長にしてみれば「想定内」だったようだ。
孫社長は残るクリアワイヤの問題も譲る気はない。
スプリントは同社が株式50%強を保有するクリアワイヤの完全子会社化でいったん合意したが、ディッシュが対抗買収を提案。ディッシュの買い取り額がスプリントを大幅に上回っていたため、クリアワイヤの特別委員会は株主に対してディッシュへの株式売却を勧告した。
これに対し、スプリントが両社を提訴。ディッシュはTOB期限を7月2日に延期した。
「多くの少数株主は裁判所の採決が出るまで判断しない」(ソフトバンク)とみられ、さらなる延期の可能性もある。
ソフトバンクにとって高速データ通信サービス「ワイマックス」を提供するクリアワイヤは「宝の山」だ。同社は通信規格を携帯電話向けの「TD-LTE」に変更する計画だが、これはソフトバンクが日本で提供している規格と同じだ。