孫社長 「スプリントの買収に必要な4つの許認可のうち3つを得た。(買収の最終審査をする)米連邦通信委員会(FCC)のみだが、手続きは順調に進んでいる。ディッシュが待ったをかけたが、買収交渉の提案を断念。土壇場まで何が起きるかわからないが、買収完了へ大きく前進した。もう一つ暗雲がたちこめている。電波をたくさん持つクリアワイヤに対し、公開買い付けでディッシュが買収すると提案している。スプリントの買収がうまくいっても、大きな障害だ。しかし、先ほど大きな進展がありました。クリアワイヤの取締役会がディッシュとの交渉を退け、スプリントの提案を支持すると米国で発表した。形成が逆転した」
(株主から大きな拍手が起こる)
書面による株主質問 「米国事業は成功するのか」
孫社長 「自信がある。ボーダフォン・ジャパンの買収より楽ではないか。スプリントは業績が反転傾向にあるうえ、ユーザー数も伸びている。底を打ったところで買うのが絶好のタイミングだ。今回はさまざまなノウハウがあり、状況も決して楽ではないが、もっと難しい戦いをしのいできた。スプリントの経営陣とうまがあう。AT&Tとベライゾンに比べ端末の販売台数は半分だが、ソフトバンクと組めば端末の購買力が高まり、営業費用が削減。営業利益も年間2000~3000億円増加する。必ず利益は反転する。米国進出に胸を膨らませている」