ソフトバンク株主の来場が始まった総会会場入口=21日、東京都千代田区【拡大】
ソフトバンクの株主総会が21日、東京都内で開かれ、孫正義社長は米国の携帯電話3位スプリント・ネクステルの買収に関し、米衛星放送大手ディッシュ・ネットワークが新たな対抗買収の提案を断念したことで「買収完了に向け大きく前進した」と株主質問に答える形でアピールした。
またスプリントが、傘下企業のクリアワイヤの完全子会社化をめぐるディッシュとの争奪戦で買収価格を引き上げたことも説明し「形勢が逆転した。われわれが大きく前進した」と述べた。
このほか総会で孫社長は、NTT、トヨタ自動車に次ぐ連結営業利益1兆円を今年度に達成するという当面の目標を示すとともに、新たな長期目標として「世界一の会社になる」と表明した。
午前10時に始まった総会は所要時間2時間32分で終了した。過去最高の2871人の株主が出席したほか、見学者も1106人いた。