インド大手タイヤメーカーのアポロ・タイヤズが、大型買収により国内外で事業拡大に打って出る。約25億ドル(約2440億円)を投じて、タイヤメーカー世界11位の米クーパー・タイヤ・アンド・ラバーを獲得することで合意に達した。買収にともない、アポロは世界7位に躍進する。現地紙インディアン・エクスプレスなどが報じた。
アポロはインド国内での売り上げが全体の3分の2を占める。同国自動車市場が低迷する中、米国、中国の2大市場に加え、欧州で事業を展開するクーパーを買収することで、新たな市場を開拓していきたい意向だ。
買収で同社の生産能力は現在の日産1500トンから同3500トンに増加し、年間売上高は3500億ルピー(約5640億円)に達する見込み。
アポロのカンフル会長は「スポーツ用多目的車(SUV)向けタイヤ市場で圧倒的な強みを持つクーパーのブランドを国内でも積極的に取り入れたい」と、インド国内販売のてこ入れにも意欲を示した。
今回の買収金額25億ドルは、インド企業による買収金額では歴代第6位となる。過去最高額は、2007年のタタ・スチールによる英蘭大手製鋼コーラス・グループの買収で金額は122億ドルだった。(ニューデリー支局)