列をなす乗車待ちのタクシー。企業業績の回復に伴い、経費も復調してきた=東京・銀座【拡大】
国内出張も活況だ。日本旅行の企画商品で、地方から東京行きの宿泊と交通をセットにした「出張パック」の集客数は4~6月で前年同期比で15%増えた。またJR東海が扱う東海道・山陽新幹線のチケットレスサービス「エクスプレス・カード」の7月の予約状況は前年同月比10%増で、ビジネス利用が相当数を占めるとみられる。
海外出張では日本航空や全日本空輸で、北米や東南アジア路線のビジネスクラス利用が春先から堅調という。特に北米路線は「自動車関連業界の利用が増えている」(全日空)。企業の海外視察旅行を企画するJTBのグループ企業では、今年度下期(10月~来年3月)の取扱高が前年比プラスとなる見通しだ。
こうしたビジネス利用の増加が目立ってきたのは4、5月にかけての時期で、東京証券取引所に上場する企業の、2013年3月期連結決算発表が本格化してきた時期と重なる。