郵政民営化委員会は17日、会合を開き、日本郵政の社長就任に伴い6月に退任した西室泰三前委員長の後任に、前岩手県知事で元総務相の増田寛也氏を選出した。増田氏は郵政民営化委員会が設置された2006年4月に最初のメンバーとして委員に就任。07年8月から総務相を務めた。6月20日付で再度、郵政民営化委員会の委員に就任した。
会合後に記者会見した増田氏は、西室前委員長が日本郵政社長に就任したことについて「重要なことは2年後の上場をきちんと果たすこと。適切な方が就任された。良い成果を上げてほしい」と期待を示した。日本郵政グループが申請している新規業務については「(郵政民営化委員会はかんぽ生命保険とゆうちょ銀行の新規事業を容認という)結論は出している。金融庁はできるだけ早く結論を出してほしい」と話した。
郵政民営化委員会は今後、増田委員長が中心となって日本郵政グループの新規事業や民営化の取り組みなどの是非について議論していく。