人口100万人の都市を想定した実験のイメージ【拡大】
LTEネットワーク上でサーバーの仮想化技術を用い、日常的に混在して送受信されている(1)通話(2)メール(3)動画視聴やゲームなど「リッチメディア」-の構成比率を変更。災害時にはリッチメディアの周波数利用比率を絞り、その余剰分を通話用に振り分ける。
今年1月には100万人規模の都市の被災を想定した実証実験を実施した。音声通話が通常の50倍、メールなどパケット通信が通常の4倍集中したと仮定すると、通信回線を通話に振り分けない場合、集中した音声通話225万件のうち実際につながるのは11万件となり、20回に1回しかつながらない。
しかしリッチメディアを絞れば通話は56万件つながり、4回に1回のペースと大幅に改善した。切り替え作業には約30分かかった。