トヨタ自動車グループの世界生産と営業損益【拡大】
トヨタ自動車は2日、2014年3月期連結業績を上方修正したと発表した。営業利益を期初予想から1400億円増の1兆9400億円、売上高も5000億円増の24兆円にそれぞれ引き上げた。円安で輸出採算が大きく改善するほか、好調な北米と国内の販売が想定を上回る見込みとなったためだ。リーマン・ショック前の08年3月期の過去最高益(2兆2703億円)以来の高水準となり、業績回復が鮮明になってきた。トヨタの好調ぶりは、国内の景気回復に大きな影響を与えそうだ。
同日会見した佐々木卓夫常務役員は、リーマン前と現在の為替水準に1ドル当たり約20円の開きがあることを指摘したうえで「(リーマン後の)4年間、販売や生産面で粗利益改善などに取り組んできた。リーマン前に比べ、収益構造は確実に改善している」と成果を強調した。
業績向上の牽引(けんいん)役は国内での生産、販売で期初予想を上回った。円高是正で高級車ブランド「レクサス」をはじめ輸出車の採算が改善しているほか、エコカー人気でハイブリッド車が好調に推移し、高級セダン「クラウン」などの新車販売も堅調だ。このため13年の国内販売台数は、当初の145万台(12年実績は169万台)から155万台に引き上げ、当初見込みよりも減少幅が縮小する。
好調な販売に対応するため生産能力を増強、今年に入ってからすでに約1200人の期間従業員を採用した。
また、ダイハツ工業、日野自動車を含む13年のグループ世界生産台数についても、前年比18万台増となる1012万台に上方修正した。期初計画は994万台だった。1000万台の大台超えが実現すれば、世界の自動車メーカーで初めての快挙となる。
販売面では、期初に比べ景気減速で販売が落ち込むインドやタイでの苦戦などで、東南アジア販売が想定よりも落ち込む見込み。しかし、販売全体の約3割を占める北米や国内の販売がカバーし996万台を確保する。
同日発表した13年4~6月期連結決算は、売上高が13.7%増の6兆2553億円、営業利益が87.9%増の6633億円、最終利益が93.6%増の5621億円だった。世界販売は減少したが、円安による増益効果が2600億円に達し、最終利益は四半期ベースで過去最高となった。