インドの紙おむつ市場が急拡大している。年間の出生数が約2600万という乳児人口の急速な増加を背景に、さらなる成長が見込まれる。現地紙ビジネス・ラインが報じた。
インドの紙おむつの市場規模は現在140億ルピー(約227億円)。圧倒的なシェアを持つのが、米消費財大手プロクター・アンド・ギャンブル(P&G)の紙おむつブランド「パンパース」だ。同社は2006年にインド参入。当時の紙おむつの売上高は約11億ルピーだったが、12年までの7年間で10倍に拡大した。特に最近では農村部での売り上げが拡大し、過去2年で150%増の伸びを示している。
同社のブランドマネジャーは消費者が品質の高さで紙おむつを選んでいることに加え、「昔ながらの布おむつよりも紙おむつが好まれるようになったことが大きく影響している」と指摘した。
米調査会社トランスペアレンシー・マーケット・リサーチの最新報告によると、インド、西アジア、アフリカの3地域の紙おむつ市場は年率18~20%増で成長を続け、17年には同市場規模は約1200億ルピーに達し、年間約80億枚の紙おむつが使用されると予測している。(ニューデリー支局)