萎縮する社内をよそに、メイヤー氏は成長性の高いベンチャーを吸収する拡大戦略に打って出た。今月2日には、ネット閲覧ソフトを手がける米ロックメルトの買収を発表するなど、就任以来買収した企業は21社を数える。トップページのデザインも刷新し、9月には新しい企業ロゴも発表して“新生ヤフー”を印象づける構えだ。
メイヤー氏は士気を向上させるため社員の待遇を改善。最新のスマートフォン(高機能携帯電話)を支給し、古巣のグーグルに倣って食堂を無料化した。効果は離職率の低下に表れ、米紙ニューヨーク・タイムズは「悲観的な社員が減った」と指摘する。株価もメイヤー氏の就任前と比べ7割超も上昇した。
だが、4~6月期の売上高は前年同期比7%減の11億3524万ドル(約1100億円)と業績は復調に遠い。売上高の8割は広告収入だが、調査会社によると世界のインターネット広告市場は12年に前年より2割伸びたのにヤフーは3%増にとどまった。