パナソニックが、医療機器を手がけるヘルスケア事業の一部売却先として、米投資ファンドのコールバーグ・クラビス・ロバーツ(KKR)に優先交渉権を与えることが6日、分かった。完全子会社のパナソニックヘルスケア(東京)の株式の7~8割を、1500億円前後で売却する見通し。今後、資産査定を進めるとともに、条件を詰める。
関係者によると、パナソニックは東芝とKKR、米投資ファンドのベイン・キャピタルの3グループのうち最も条件が良かったKKRを優先交渉権者とする方針を固め、通知した。
KKRは他の投資ファンドと連合を組んでおり、ヘルスケアの海外展開を中心にパナソニックと協議する。
ヘルスケアは血糖値測定センサーや、電子カルテ作成システムなどを手がけており、2013年3月期の売上高は1343億円。