パナソニックは、1988年のカルガリー五輪以降、AV機器の分野で国際オリンピック委員会(IOC)と「最上位スポンサー」の契約を結んでいる。最上位スポンサーは1分野につき1社と定められており、五輪ロゴを使ったテレビCMを独占的に世界中で流せるほか、AV機器を主催者に納入する優先交渉権を持つ。
12年のロンドン五輪では、放送用の3D(3次元)カメラなどをオリンピック放送機構に納入し、五輪史上初めて、3D映像が全世界に配信された。
会場や周辺施設には、2500台以上のパナソニック製監視カメラも設置された。
同社は、16年開催のリオデジャネイロ五輪まで、IOCとスポンサー契約を結んでいる。東京五輪でも、契約できるよう水面下の交渉に臨んでいるとみられ、パナソニック幹部は「日本国内で開催される五輪であれば、宣伝効果は、他国開催の2倍とみていい。まさに天の恵みだ」と期待を寄せる。