千葉工業大学は25日、原子力発電所内など厳しい環境下で作業を行う水陸両用の新型ロボット「櫻弐號(桜2号)」を開発したと発表した。関連技術を三菱重工業に提供し、同社が生産・販売。原子力関連以外にもプラントや建設、消防など幅い広い分野での活用を想定している。
新型ロボットの本体ユニットは幅51センチ、高さ18センチ、全長が最大1.04メートルで、重さは48キロ。手の役割を担う「ハンドグリッパ」と広角カメラ、前照灯を備えた約2メートルのアームを駆使し、作業をこなす。新開発の小型で高出力のモーターを搭載し、重さ60キロの放射線測定器を積んだまま傾斜45度の階段を昇降できるほか、防水機能も備える。
新型ロボットは、東京電力福島第1原発に2011年6月に投入された千葉工大のロボット「Quince(クインス)」の稼働状況を踏まえ、約1年をかけて開発した。
ロボットの生産・販売にあたり、千葉工大はロボットの共同開発や生産に関する技術協力協定を三菱重工と締結した。千葉工大の古田貴之・未来ロボット技術研究センター所長は「研究成果をライセンス供与し、企業が商品化するという産学連携が確立した」と意義を強調した。