ダイエーが26日に始めた「緊急!野菜大放出セール」。生鮮野菜約30品目を前週より最大4割引きで販売している=千葉県浦安市の新浦安店【拡大】
台風や気温低下などの天候不順で、生鮮野菜の価格が高騰している。卸売市場ではキュウリやナス、キャベツなどの価格が軒並み前年の2~3倍前後となり、スーパーの店頭価格も上昇。この高値を逆手にとり、値引きによって集客を図るスーパーも出ている。
東京都中央卸売市場によると、大田市場の9月13~19日の卸売価格は、キュウリが前年同時期の3倍超となる5キロ当たり2373円、ナスが2倍超の同2163円、葉物野菜ではキャベツが2.5倍の10キロ当たり1113円という高値で取引されている。
キュウリやナスは東北などで収穫が増える時期だが、同地方は今年、生育を左右する夏場に長雨や猛暑に見舞われて出荷量が落ちたほか、台風18号の影響で「ナスが傷つくケースがあった」(農林水産省)。キャベツやレタスなどの葉物野菜は、産地の長野などが気温低下で霜が降りるなど被害が出ている。