初めてiPhone販売に乗り出したNTTドコモの加藤薫社長(左から2人目)=9月20日、東京・有楽町(宮川浩和撮影)【拡大】
9月は携帯大手3社がそろって新型アイフォーンを発売したため、販売動向が注目されていた。下位モデルは実質0円でほぼ横並びとなったうえ、通信料金を割り引いたり、他社からの転入に5万円相当を還元するなど熾烈な顧客獲得合戦を展開した。
市場調査会社などによると、アイフォーン販売で先行するKDDIとソフトバンクモバイルは、新モデルの在庫不足を「5c」と基本性能が同じ旧モデル「5」の在庫で補ったため、「5」を持たないドコモは「“弾切れ”の影響が直接響いた」(同社幹部)としている。
4~9月の累計純増数は、ソフトバンクが158万6千件、KDDIが133万5800件、ドコモが23万5900件。MNPはKDDIが50万9900件、ソフトバンクが28万2千件の転入超過だったのに対して、ドコモは79万8600件の転出超過だった。