流通大手2社の2013年8月中間連結決算が7日に出そろった。イオンとセブン&アイ・ホールディングスの両社とも本業のもうけを示す営業利益は増益だった。
だが、最終利益は食品スーパー事業などの苦戦で減益のイオンに対し、セブンはコンビニ事業が好調で過去最高となるなど明暗が分かれた。
7日に発表したイオンの営業利益は前年同期比1.4%増の737億円となったほか、売上高が9.3%増の2兆9818億円となり、3期連続で中間決算ベースでの流通トップを維持した。一方で、低価格戦略による利益率の低下などが響き、食品スーパー事業や小型店事業がともに営業減益となった。
森美樹副社長は「既存店強化の成果が徐々に出ている」とし、通期予想は売上高、営業利益、最終利益の全項目で過去最高になるとの見通しを示した。
対するセブンは、利益率の高い中核のコンビニ事業が、上期に950店舗の大量出店を果たしたほか、プライベートブランド(自主企画、PB)商品の強化が奏功。売上高はイオンに及ばなかったが、営業利益と最終利益が過去最高を更新した。