ビール5社が10日発表した1~9月のビール類(ビール、発泡酒、第3のビール)課税出荷数量は前年同期比0.8%減の3億1823万8000ケース(1ケース=大瓶20本換算)となり、1~9月として過去最低となった。
景気の持ち直しなどで前年を上回った月もあったが、需要期の8月中旬から9月にかけて天候不順や台風の影響で数量が落ち込み、全体では前年を下回った。9月単月ではビール類全体で前年同月比2.9%減の3361万ケースだった。
1~9月はビールが前年同期比1.7%減、発泡酒も同5.9%減だった。第3のビールが同2.6%増となり、全体に占める割合は過去最高の37.2%になった。
家庭用では低価格の第3のビールに人気が集まる一方、業務用ビールは同1.5%増で2年連続で前年を上回った。