六本木ヒルズに設置された「居心地メーター」での測定風景【拡大】
森ビルが運営管理する「アークヒルズ」と「六本木ヒルズ」(ともに東京都港区)は、緑地の公開性や安全性、環境への貢献度を評価する「都市のオアシス認定制度」で、認定緑地に選定された。
森ビルは今回の顕彰制度に対応するため、アークヒルズと六本木ヒルズに、体感温度を簡易に測定できる特殊な計測器「居心地メーター」を設置。8月に「緑に囲まれた場所」と「都市部のアスファルトに囲まれた場所」で調査したところ、アスファルトに囲まれた場所の温度は48.8度。これに対し、緑に囲まれた場所は28~29度台で、体感温度差は最大20度前後に達した。都市のオアシスの認定にふさわしい居心地と快適度を確認した。これを受け主催者側に当たる都市緑化機構が認定した。
同制度は2013年度が初年度。緑地の普及、啓発を目的として導入された。
森ビルは環境対策に積極的に取り組んでおり、アークヒルズとその周辺には、緑が豊かな7つの庭を指す「アークヒルズ・ガーデン」を設置。六本木ヒルズの緑化率は区域面積の約4分の1に達し、ヒートアイランド現象を緩和するため屋上緑化にも力を入れている。