業務提携で合意した日本航空の植木義晴社長(中央右)とファミリーマートの中山勇社長(同左)=17日、東京都品川区の日本航空本社【拡大】
両社にとっては、提携相手が得意とする客層を新たに取り込める機会が広がる。記者会見した日航の植木義晴社長は「日航は若年層が若干手薄」とした上で、「(ファミマは)航空会社がアプローチしきれない地域や世代の客と密接な関係を築いている。(ファミマの)1万店で日航のマイルをためる楽しみを体験してほしい」と語った。
会見に同席したファミマの中山勇社長も「シニア層には(コンビニに)もっときてほしい」と強調。「お互いのインフラを活用し合い、もっと便利なサービスを提供したい」と提携拡大に意欲を示した。
国内の航空大手とコンビニ大手による連携策では、全日本空輸と、セブン-イレブン・ジャパンを傘下に持つセブン&アイ・ホールディングスが今年3月に業務提携。4月から、全日空のマイルとセブン&アイの「nanacoポイント」の相互交換を行っているほか、全日空のマイルに対応したクレジットカードを使ってセブン-イレブンの店舗で買い物をすると全日空のマイルがたまる取り組みなどを進めている。