日本マイクロソフトは18日、基本ソフト(OS)「ウィンドウズ8」の改良版「ウィンドウズ8.1」の提供を始めた。米マイクロソフトは「ラピッドリリース」と名付けた戦略を打ち出し、パソコンやタブレットなど機器の性能向上の速さに対応し、主力製品であるOSの開発期間短縮を図り、市場投入を早める方針。タブレットなどモバイル機器向け分野で首位を走る米アップルを追走する。
日本マイクロソフトは18日、都内のホテルでマスコミなどに「8.1」の大規模な説明会を行った。同社幹部や搭載機器メーカー14社の担当者らが登壇した。
日本マイクロソフトの樋口泰行社長は「パソコンとタブレットの垣根はなくなりつつある。8.1発売を機に(モバイルコンピューティングの分野で)じわじわと追いあげていきたい」と意欲を示した。
「8.1」は、「8」のユーザーから集めた多数の要望などを参考に、機能強化を図った。スタート画面は、アプリなどを起動するための「タイル」と呼ばれる四角形のボタンを自在に変更できるほか、「7」以前のユーザーになじみのある従来のデスクトップを起動時から使えるようにした。