□平出淑恵さん(酒サムライコーディネーター)
先週11日、京都・下鴨神社で、8回目の酒サムライ叙任式が行われ、新たに国内外の7人の酒サムライが誕生した。
叙任式は公開されているが、叙任者とその親族、全国から集まった蔵元など、ほぼ関係者だけが見守る中での厳かな儀式だ。神社に正式参拝し、巫女(みこ)による神楽の奉納、叙任式の後、高まる緊張の中での叙任者の感動のこもった記者会見、世界遺産である下鴨神社の宴会場での日本式お祝いの会と続く。
日本酒造青年協議会(会長・関谷健・関谷醸造=愛知県設楽町=社長)が主催する酒サムライ事業。叙任式は毎年、活動の初心に戻るまさにそんな一日だ。式の冒頭、滝澤酒造(埼玉県深谷市)の社長で、同協議会副会長を務める滝澤英之氏が、朗々と語った設立趣意を聞きながら涙が流れた。一部を紹介したい。