三井物産は21日、ベトナムのエビ養殖・加工最大手、ミンフー・シーフード傘下の加工事業会社に、子会社を通じて資本参加すると発表した。日本を含むアジア向け拡販が狙い。
東南アジアに広がる病害で、エビの争奪が激化。足元の価格が高騰する中で、世界第3位のエビ養殖大国ベトナムの養殖・加工最大手と組むことで、まずエビフライやすしネタなどの加工品の安定供給先を確保した。
加工事業会社が実施する第三者割当増資を引き受け、グループで31%を出資する。出資金額は明らかにしていない。
同社は、世界的な需要拡大と病害による供給不足で、今年は昨年に比べ5割増の1万5000トンのエビ加工品を生産する計画。今回の増資による経営基盤強化で、5年後に最大4万トンに増産する考え。
三井物産は、今回の加工分野での提携を機に、将来は親会社とエビ養殖事業での提携も検討し、水産資源を確保する。
同社は、世界的な水産資源の逼迫(ひっぱく)をにらみ、昨年11月に一度は子会社に移管した水産事業を本社内に戻した。今年7月にはチリの大手サケ養殖業者と組み、養殖事業に参画した。