最大のネックは価格の高さ。戸建て向け最新機種は199万円台で、現在45万円の国の補助金と店頭での割引を差し引いても、実質負担額は120万円台とみられる。マンション向けの価格は非公表だが同水準の可能性が高い。これに対し、通常のガス給湯器の平均価格は40万円程度。「エネファームを(耐用年数の)10年使っても元は取れず、価格競争力は不十分」(東ガス関係者)なのが現状だ。
東ガスは09年5月からエネファームを売り出したものの、今年9月末までの販売台数は累計2万4000台にとどまる。20年までに累計30万台を計画しているが、国の補助金が15年度末に終わることもあり、80万円台の新製品の開発を目指している。