日立製作所が29日発表した2013年9月中間連結決算は、売上高が前年同期比2.6%増の4兆4706億円、営業利益が6.0%増の1734億円と、増収増益となった。情報通信やエレベーターなど幅広い事業分野で採算が改善。円安の効果に加え、グループで進めるコスト削減の取り組みも後押しした。
最終利益は8.8%増の327億円。企業や金融機関向けサービスなど情報通信システムが好調で、エレベーターや鉄道事業などの売り上げも増加。原子力発電所の稼働停止で保守業務が減った電力システムの落ち込みをカバーした。
円安による営業利益の押し上げ効果が約440億円あったほか、集中購買や海外での現地調達の拡大によるコスト削減も寄与した。
ただ、通期の業績見通しは従来予想を据え置いた。中村豊明副社長は決算発表の記者会見で、「中国が金融引き締めを始めており、米国の債務上限引き上げの問題もあって、まだ予断を許さない」と説明した。
中村副社長は、安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」について、「円高是正が定着し、成長市場は日本だという見方が出ている」と指摘。投資減税などで国内の設備投資意欲も高まりつつあり、産業用機器やビル設備などで「7~9月は受注が増えてきた」と述べた。