近畿大学は29日、世界で初めて完全養殖に成功したクロマグロ「近大マグロ」などを扱う養殖魚専門の料理店を東京・銀座で12月2日開くと発表した。4月に開店した大阪・梅田に次ぐ2号店。サントリー系列の飲食店会社が運営し、天然魚よりも低く見られがちな養殖魚のブランド力の向上と国内養殖業界の活性化を目指すという。
店舗名は「近大卒の魚と紀州の恵み 近畿大学水産研究所 銀座店」。マグロやタイ、クエなどの養殖魚を中心に、研究所が拠点を置く和歌山の食材を使った料理を提供する。経営主体の大学発ベンチャー「アーマリン近大」の逵(つじ)浩康社長は「養殖魚で外れのない味を提供できる。店を通じてプラスのイメージを広めたい」と意気込んだ。
大阪の1号店は長蛇の列が連日できており、東京でも人気を集めそうだ。