しかし、要望を伝えればうまくいくかというとそうでもないようです。要望しても通じなかったり、相手が受け身になったりすることがあるからです。
調査結果をより詳しく見ると、それを解決するヒントが見つかりました。相手をやる気にさせるための「要望する」スキルの高い人は「(話を)聞く」「話しやすさ」「承認する」の項目でも高い数値が出ていました。話を聞き、関心を示すことで、上司と部下の間に「関係の土台」を築くことができます。その上で要望することが相手のやる気につながっていると推測できます。
リーダーの「要望する」能力は、組織を動かすために重要です。ただ、それは関係性の土台があってこそ、効力を発揮するもののようです。(番匠武蔵コーチ・エィ コーチング研究所 リサーチャー)