ほかにも、インターネット上での融資仲介サービスを手がけるレンディングクラブは2014年中の上場が取り沙汰され、ネット通販のズーリリーや教材レンタルのチェッグなど生活密着型のサービスを展開する企業が、業容拡大に向けた資金調達のため、近い将来の上場を見据えている。
■投資家が攻め転じ
トムソン・ロイターによると、ベンチャーキャピタル(VC)が投資する企業の株式公開は7~9月期は26社に達し、そのうち9社をITが占めた。
フェイスブックなど、IT銘柄が全般に低迷していた昨年は様子見を決め込むVCが目立ったが、「市場の地合いが持ち直し、守りから攻めに転じる好機」(ファンド関係者)とみて、再び「金の卵」を生む投資先を物色する動きが盛んだ。ピンタレストには、有力VCのアンドリーセン・ホロウィッツが出資している。
時価総額最大のアップルやマイクロソフト(MS)など老舗格のIT企業が市場で存在感をみせ、フェイスブックやツイッターなど新興勢力も上場をステップとして事業を拡大していることも、後に続くベンチャーに安心感を与えているようだ。
米紙ウォールストリート・ジャーナルは1990年代後半のITバブルと比べて、「最近上場する企業はより成熟し、経営者も経験豊かだ」と指摘する。
日本でも電子書籍配信のメディアドゥが今年上場予定で、スマホ向け無料通話のLINEも上場が取り沙汰されるなど、個人投資家に人気のIT銘柄のIPO機運が高まりつつある。