日本初のカジノ解禁に向けた推進法案が12日、超党派の国会議員によってまとめられた。カジノによる経済波及効果は7兆円以上との試算もあり、インフラ整備や観光客誘致で、新たな需要が生まれることへの期待も高まっている。
カジノ推進法案の検討は、2020年の東京五輪に合わせた統合型リゾート整備の一環だ。東京・台場が候補地の一つとされる。政府による国家戦略特区の選定に向け、すでに三井不動産と鹿島、フジテレビが台場の整備計画を共同提案。法案が成立してカジノが現実のものとなれば「インフラ整備で新規需要が見込める」(鹿島)「東京の魅力を高める街づくりに貢献できる」(三井不動産)との声が上がっている。
海外のカジノにスロットマシンなどを納入するコナミは、今後「ビジネスチャンスが広がる」とみる。セガサミーホールディングスは韓国でカジノを併設した複合リゾート開発に参画、日本でも「運営ノウハウを提供したい」という。
JTBは、カジノが「国際会議や団体旅行を誘致する際、動機づけの一つとなる可能性もある」と訪日外国人増加のきっかけになり得るとみる。誘致を検討する地方自治体も多く、リゾート施設ハウステンボス(長崎県佐世保市)を運営するエイチ・アイ・エスは「地元が誘致に成功すれば、地方の活性化につながる」と話す。
大阪商業大学の佐和良作教授の試算では、日本にカジノが設立された場合の経済波及効果は最大で約7兆7千億円。佐和教授は「カジノは団塊の世代を中心とする中高年に新しい楽しみを提供できるし、訪日外国人にも楽しんでもらえる。今後の景気動向次第で、波及効果はより大きくなる可能性がある」と話している。(藤沢志穂子)