超電導リニア、JR各社が海外市場開拓を積極化 「最も素晴らしい技術だ」 (2/2ページ)

2013.11.16 20:55

山梨県のリニア実験センターを出発するリニア車両

山梨県のリニア実験センターを出発するリニア車両【拡大】

 人口減少などで国内輸送需要の成長が期待できない中、「持っている技術やノウハウで活躍の場を広げられる」(JR東日本の冨田哲郎社長)と、他のJR各社も海外のインフラ需要に熱い視線を向けている。

 JR東日本は、来年春にも英国ロンドンに海外事務所を新設する。同社は、すでにタイの首都バンコクで2016年に開業予定の都市鉄道の保守点検事業への参画を決めるなど、海外展開の動きを強めており、単独で3カ所目となる海外事務所の設置で、鉄道プロジェクト参画に向けた情報収集活動を一段と拡充する。

 JR西日本も6月、「国際戦略室」を新設。「海外の鉄道プロジェクトへの参画の可能性や海外への技術支援について検討している」という。

 海外の鉄道市場は、新興国の需要などで07年の約16兆円から20年には約22兆円に拡大すると見込まれている。「技術が第三国に流出しないように防ぐ手立てが欠かせない」(SMBC日興証券の板崎王亮シニアアナリスト)などリスク管理の課題も多いが、今後は海外展開の成否が各社の成長を大きく左右しそうだ。

産経デジタルサービス

産経アプリスタ

アプリやスマホの情報・レビューが満載。オススメアプリやiPhone・Androidの使いこなし術も楽しめます。

産経オンライン英会話

90%以上の受講生が継続。ISO認証取得で安心品質のマンツーマン英会話が毎日受講できて月5980円!《体験2回無料》

サイクリスト

ツール・ド・フランスから自転車通勤、ロードバイク試乗記まで、サイクリングのあらゆる楽しみを届けます。

ソナエ

自分らしく人生を仕上げる終活情報を提供。お墓のご相談には「産経ソナエ終活センター」が親身に対応します。