クラウドワークスは、これまでエンジニアやデザイナーを対象としていたが、口コミなどを通じて高齢の利用者が急増。登録者は現在約8万2000人、このうち50歳以上は約6500人、最高齢は85歳だ。50歳以上の34%は年間240万円以上の収入があり、500万円を超える人もいる。「若い世代のセンスや興味に触れられるのはうれしい」「現役を引退し、田舎に戻ると刺激が少ないのでありがたい」といった反響があり、「高齢者の生きがい」(同社)という思わぬ副産物にも恵まれた。
一方、野村総合研究所の子会社、NRI社会情報システムはシルバー人材センター会員向けに「スマイル・トゥー・スマイル」を展開している。高齢者がスマートフォン(高機能携帯電話)を使って仕事を探したり、報酬を確認したりできる。人材センターの業務・コストの効率化にも寄与しているという。
導入済みの人材センターは1法人(会員数約500人)にとどまるが、14年末までに100法人(約3万人)に増える見込み。今後は人材センターの総会の出欠確認などの機能も追加し、導入事例の拡大を図る。