住友化学は27日、2015年9月に生産停止を予定していた千葉工場でのエチレン生産を、5月ごろに前倒しすることを明らかにした。採算悪化を受けて、撤退を決めていたが、損失を減らすために時期を早める。
これにともない、米国の同業メーカーとの合弁会社「日本オキシラン」を年内に完全子会社化したうえで、2015年5月までに同社での化学製品の生産を終了させる。
日本オキシランは住友化学千葉工場に付随する化学メーカーで、千葉工場のエチレン生産撤退にともない、事業を終了する。同社では合成樹脂などの原料となるスチレンモノマーやプロピレングリコールなどを生産してきた。他の製品の一部は住友化学の千葉工場で引き継ぐ。