三越伊勢丹ホールディングスは29日、百貨店内のテナントなどで発覚した食材偽装問題の責任を取り、石塚邦雄会長と大西洋社長が3カ月間、報酬を10%返上すると発表した。同日の取締役会で決議した。
石塚会長と大西社長のほか、専務執行役員が2カ月、子会社の食品担当執行役員も1カ月、それぞれ10%報酬を返上する。
今回の問題を受けて再発防止策も策定。週に1度、食材表記と仕入れ伝票を確認することや、食品表示の専門知識を高める教育を行うことなどを盛り込んだ。同社では百貨店やスーパーなど19施設のレストランなど23店で食材偽装が発覚している。この問題では高島屋も役員報酬の返上を決めている。