石油元売り国内4位の東燃ゼネラル石油は18日、三井物産の子会社で7位の三井石油(東京都千代田区)を買収すると発表した。2014年2月4日に249億円で三井物産が保有する三井石油株式の89.93%を取得する。
買収が完了すれば、売上高はJXホールディングス、出光興産に次ぎ、コスモ石油に並ぶ国内3位の規模となる。元売り業界では10年に新日本石油と新日鉱ホールディングスが経営統合してJXが誕生して以来の再編。低燃費車の普及などによる石油の需要減が続く中、業界再編が加速するか注目されそうだ。
東燃ゼネラル石油は、川崎工場(川崎市)など3カ所の製油所を保有し、石油精製能力は日量約64万バレル。三井石油の買収で国内の系列給油所は約3400カ所から約3700カ所に増える。
三井物産は三井石油株の売却資金を使い、東燃ゼネラル石油の筆頭株主である米石油大手エクソンモービルから東燃ゼネラル株を3600万株譲り受け、第2位株主となる。