だが、円安による効果が大きく、「2年で2%程度の物価上昇という日銀の目標達成は難しい」(SMBC日興証券の宮前耕也シニアエコノミスト)との指摘は多い。弱まったとはいえ、日銀は依然として追加緩和を求める市場からの圧力にさらされている。
日銀は19日、2日間の日程で開く金融政策決定会合の初日の議論を始めた。FRBによる緩和縮小が、日本経済や金融市場などに与える影響を議論したとみられる。
日銀は20日の会合で、4月に導入した大規模な金融緩和の継続を決める見通しだ。国内景気の現状判断は、前回11月の会合で「緩やかに回復している」との表現のまま据え置く方向で議論する。