スポーツ用品大手各社のウエアを着用し箱根駅伝の予選会に参加する選手ら=10月19日、東京・陸上自衛隊立川駐屯地【拡大】
ブランドの認知度向上で抜群の効果がある東京箱根間往復大学駅伝(箱根駅伝)参加校のスポンサー契約をめぐるスポーツ用品各社の駆け引きが白熱している。今年1月の前回大会は米ナイキが最多の契約を獲得したが、年明けの次回大会ではアシックスとミズノの国内2強が巻き返し首位を奪還した。ナイキは強豪校を中心に契約する戦略で対抗する。
「海外勢は日本伝統の一大スポーツイベントの箱根駅伝にまで存在感を発揮するようになってきた。危機感はある」
ミズノの上治丈太郎相談役はこう話す。同社は年明けの1月2、3日に行われる次回大会参加校への地道な訪問を繰り返し、選手ごとのシューズの個別注文にも対応するなどして支持を増やした。
ウエア提供が中心だったデサントも、本格展開を始める「イノヴェイト×デサント」ブランドのランニングシューズを提供し、サポート体制を強化した。