--安倍晋三政権の経済政策「アベノミクス」を背景に日本経済は回復傾向にある
「ここ数年は異常な円高で、国内で製造業が成立しなくなる状況だった。政治の無為無策で放置されていた。『なんとかしてください』と(安倍氏本人にも)言ったが、安倍氏が首相になって、デフレ脱却を目標に掲げ、(金融政策などで)行き過ぎた円高が是正されてきた。今の方向性をぜひ進めてほしい」
--政府への注文は
「エネルギーコストが高い。原発の稼働停止で電気料金が上がり、ガス価格も米国の数倍だ。貿易収支の赤字の原因にもなっている。われわれも工場によってはエネルギーコストが人件費と変わらないぐらいだ。エネルギー政策は(企業が)競争力を保てる内容にしてほしい。法人税引き下げも検討してもらいたい。農業は改革して保護産業から成長産業にしないといけない。競争力がつけば、環太平洋戦略的経済連携協定(TPP)も問題なく入れると思う」(田村龍彦)
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【プロフィル】古森重隆
こもり・しげたか 東大経卒。1963年富士写真フイルム(現富士フイルムホールディングス)入社。96年富士フイルムヨーロッパ社長。2000年社長。12年6月から現職。長崎県出身。