【ラスベガス(米ネバダ州)=藤原直樹】世界最大の家電見本市「コンシューマー・エレクトロニクス・ショー(CES)」が米ラスベガスで7日(現地時間)開幕する。パナソニックやソニーなどの日本勢はフルハイビジョンの約4倍の解像度を持つ「4K」の最先端機器を披露する予定。高画質だけではテレビ市場の厳しい価格競争を抜け出せないため、4Kの新たな活用法の提示で巻き返しを目指す。
パナソニックは、4Kとセンサーなどを組み合わせた機器群を出展する。中でも注目は身につけて使うウエアラブル(装着型)情報端末に4Kのカメラを搭載する機器だ。ウエアラブルはカメラの撮影した情報をもとに端末がさまざまな分析を行うが、パナソニックは4Kの情報量を武器に勝負する。
ソニーも4K対応機器を多数出展する。詳細は明らかにしていないが、平井一夫社長が開幕日に基調講演を予定しており、画期的な製品提案に期待が高まっている。東芝も4Kに対応したノートパソコンの試作品を出展する。
CESは10日までの期間中、過去最大規模となる3200社以上が参加し、約15万人が来場する見込み。