--積極的に投資している炭素繊維事業の方針は
「15年までに生産能力を現在より3割増やし2万7000トンに拡大する計画があるが、今後は炭素繊維の加工事業を大きく伸ばしたい。だが、主力の航空機向けだけに頼っていたら量は伸びない。後加工が増えると用途展開も広げられる。昨年にレーシングカー用部品を生産する童夢カーボンマジックを買収したような方法や、中小企業への資本参加など色々なやり方で検討する」
--今後の増産計画は
「新型旅客機のボーイング787など主力の航空機向けの需要が増える米国の伸びが大きい。コスト競争力も強くなっており、必然的に米国の生産拠点のウエートは大きくなる。次期中計では米国だけで1000億円程度の投資が必要となるだろう」(西村利也)
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【プロフィル】日覚昭広
にっかく・あきひろ 東大大学院修了。1973年東レ入社。2004年常務、06年専務、07年副社長、10年6月から現職。兵庫県出身。