だが、摂津市に残る遺構の存在がそうした見方に異を唱える。貨物新幹線の高架橋は、東海道新幹線から分岐し、付近に計画されていた新幹線貨物駅に向かう計画だったとみられる。新幹線貨物駅の建設用地は現在、JR貨物の大阪貨物ターミナル駅となっている。
遺構は「無用の長物」と化していたが、JR東海は62年の国鉄民営化以降、耐震補強工事を施し、日々の点検も欠かさず行ってきた。ただ、同社の担当者は「これまで残してきたのは、『遺構』だからというわけではない」という。
遺構の真下には、最短3分間隔で1日に336本の新幹線が通過。高架橋の撤去工事のために新幹線を止めることができなかったのが主な理由だ。