サントリー酒類、RTDさらに磨き 「ストロングゼロでもまだ甘い」 (3/5ページ)

2014.1.21 06:00

マイナス196度の液体窒素でレモンを凍らせる実演(右)。専用機械で丸ごと粉砕してパウダー状(左)にする

マイナス196度の液体窒素でレモンを凍らせる実演(右)。専用機械で丸ごと粉砕してパウダー状(左)にする【拡大】

  • 「ストロングゼロ」の(左から)マーケティング担当・井島隆信さんと開発担当・川本憲良さん、神津早希さん。毎週1回集まり、新製品の試作や既存品の改良を繰り返す=川崎市中原区のサントリー商品開発センター
  • 平成25年末に放映開始した「ストロングゼロ〈DRY〉」の新テレビCM。部下役の男性を連れた天海祐希さんは、食事と良く合う“ドライな飲み口”に満足の表情
  • 平成23年秋に放映された「ストロングドライ」のテレビCM。女性層の支持を狙い、イメージキャラクターに女優の天海祐希さんを起用した

 飲酒運転への厳罰化で「外飲み」から「家飲み」への流れも加速。また、特定健診・特定保健指導が始まるなど、メタボリック・シンドローム予防の機運が高まり、アルコール飲料にも機能性が求められるようになった。

 そんな逆風下でサントリーが放ったのは、高めのアルコール分と、糖類ゼロという新しいコンセプトだった。

 21年発売の「ストロングゼロ」はアルコール分が高めの8%で、狙いである糖類ゼロも実現。「1本でもしっかり酔える機能性チューハイ」(井島さん)として、財布の中身とおなか周りが気になる30~40歳代男性らの人気をさらった。

 時代のニーズにはまった「ストロングゼロ」シリーズの販売実績は、発売2年目に1億6000万本(350ミリリットル換算)と前年比55%増、3年目は47%増の2億3500万本とうなぎ上りだった。

 商機を見いだした開発陣が次に目をつけたのが、働く女性の増加などを背景に、家でお酒を飲む女性が増えつつあることだった。女性が好む果物の品ぞろえを増やせば、市場をさらに押し広げられる。

常識を捨て去り、旬の果物を使った季節限定商品の開発に取り組む

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