さらに、加圧ジャパンはブランド価値を維持するために「加圧トレーニング」の他「加圧ヨガ」「加圧カラテ」など合計30個以上の商標権を抑えてブランドをコントロールすることをしています。特許権は一定期間を経過すると権利は切れますが、商標権は更新し続けることで永続的にブランドを守ることができる点で有効です。そのため、加圧ジャパンは特許権が切れたときに備えて商標権を数多く取得しているのではないかと思われます。知的財産権を持つと権利者は独占権という利益を受けることができます。独占権の利益を使うと企業にとっては強いビジネスモデルを作ることも可能です。
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【プロフィル】富澤正
とみざわ・ただし 1980年、愛知県出身。知財コンサルタント、コスモス特許事務所の弁理士。2012年、自ら知的財産を活かしたベンチャー企業を設立、「資格合格箸?」等のアイデア発明を製造販売する。発明を生み出す技術と知的財産の知識から、知的財産部を持たない企業の外部知的財産部の仕事を担う。企業の知的財産を活かしたブランド作りを応援している。