生活用品大手アイリスオーヤマと蘭フィリップス日本法人は30日、屋外用や産業用の発光ダイオード(LED)照明事業で提携すると発表した。フィリップスが抱える屋外用や産業用のLED照明を日本市場向けに転用し、アイリスの販路を使って2月上旬から順次発売する。2020年東京五輪開催に向け、整備が進む競技場や道路などの照明需要を積極的に取り込む考え。
アイリスの大山健太郎社長は「フィリップスの品ぞろえやわれわれの販路を組み合わせることで、日本の節電に大きく貢献していきたい」と述べた。同社によると、日本のLED照明市場は15年度をピークに縮小に向かう。家庭向けに比べ、収益性を維持しやすい屋外照明などの法人向け分野でフィリップスと手を組み、シェア拡大に取り組む。
フィリップスの照明事業の13年売上高は約84億ユーロ(約1兆1730億円)。サッカーワールドカップ(W杯)ブラジル大会の競技場への納入実績もあり、屋外照明を得意とする。